KSF(重要成功要因)の発見と環境分析の重要性


重要成功要因は、CSF(Critical Success Factor)やKSF(Key Success Factor)

と呼ばれますが、Criticalは重大なという意味であり、Keyは鍵という意味からも、

ビジネスで成功する為のポイントが重要成功要因ということになります。


KSFを発見することができれば、マーケットでの成功に近付けることになりますので、

企業においては、何か上手くいく方法はないか、何か良いアイデアはないかと考える

わけです。


このKSFを見つけるためには、ただ考えているだけでは、見つかることはありませんし、

仮に、良いアイデアをひらめいたと思ったとしても、そのアイデアは、往々にして

上手くいくことはありません。


KSFを考える際に絶対にやってはいけないことは、外部環境のことを考慮せずに、

上手くいく方法や、良いアイデアを考えようとすることなのです。


外部環境のことを無視して、自分よがりな方法やアイデアで、うまくいくほどビジネス

は甘いものではありません。


では、外部環境の何を調査分析すれば、重要成功要因を見つけることが

できるのでしょうか?


一口に外部環境といっても、その領域は膨大にありますので、その全てを調査分析

しようとすることは、コストパフォーマンスを考えても、無駄のなにものでもありま

せんので、何らかの基準を基に、優先順位を付けて、優先度の高い項目に特化して

調査することが必要になります。


その、何らかの基準であったり、優先順位を明確にしたものこそが、

環境分析のフレームワークです。


環境分析のフレームワークは、様々な種類がありますが、それらの各種フレームワーク

は、ビジネスにおける調査分析対象をブラッシュアップしたものなので、余計な贅肉が

削ぎ落とされた筋肉質の手法なのです。


このような調査分析のためのツールを利用しない手はありませんので、KSFを見つけよ

うと思うなら、自分の頭の中だけで考えるのではなく、各種環境分析のフレームワーク

を利用するべきなのです。


そうすると、各種環境分析のフレームワークを利用すると、自分の頭の中だけで考えて

いた時の、曖昧な部分が明確になり、重要成功要因を発見するためには、何を知る必要

があるのかも顕在化するのです。


これで、環境分析の重要性が認識できたところで、次は、外部環境をどのようにして

調べて、KSFを見つけるのかについて解説したいと思います。


まず、外部環境分析をする際は、マクロの視点とミクロの視点に分けて分析する必要

があります。


マクロの視点では、自社でコントロールできない項目において、自社にとってどんな

チャンスが存在し、自社にとってどんな脅威が存在するのかを調査分析する必要が

あります。


そのマクロの視点を分析する際に、利用価値の高いフレームワークがPEST分析です。


マクロの視点の分析が終わった後は、ミクロの視点の分析に移りますが、ミクロの視点

では、自社がマーケットで事業を展開する際に、直接影響を受けることになる、自社の

周辺の状況を調査分析することになります。


そのミクロの視点を分析する際に、利用価値の高いフレームワークが3C分析や

5フォース分析です。


このようにして、外部環境分析を進めると、自社にとってのチャンスにはどのような

ものがあり、自社にとっての脅威とは何があるのかが把握でき、自社の周辺の状況も

漏れなく掴んでいるので、自社がどうするべきかという、マーケットでの成功要因

が明確になるはずなのです。


ビジネスは、相手があるものなので、どんなにビジネスチャンスがあり、そのチャンス

を捉えて、良い商品をマーケットに投入したとしても、相手のことを何も調査してい

なければ、成功するかどうかは、運任せのようなものなのです。


やはり、ビジネスにおいては、戦わずして勝てる状況をつくりあげることが全てと

いっても過言ではありませんので、KSF(重要成功要因)を発見することが重要なのです。


CSFを発見するためには、各種環境分析のフレームワークの活用が欠かせませんので、

どの環境分析の手法を利用することが最もコストパフォーマンスが高いのかも知って

おく必要があるといえます。


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