財務管理の基礎知識


経理や財務の仕事に携わっていると、会社の財務諸表や月次試算表を

財務分析することがあると思いますが、皆さんは、会社の数字が読めている

でしょうか?


自信を持って、会社の数字が読めると答えることができる人は、

財務管理の基礎知識が身についている方でしょうが、現実には、

会社の数字が読める人は、それほど多くありません。


財務諸表や月次試算表に記載されている勘定科目の意味を知っているだけでは、

当然、会社の数字が読めるとは言えないのですが、現実は、各勘定科目の意味

財務指標の計算式を知っている程度の方が大半なのです。


財務や経理の仕事に携わっている方の大半は、簿記の資格を持っている方

が多いでしょうし、中には、公認会計士や税理士の資格を持っている人もいます。


これらのことを考慮すると、簿記の資格や公認会計士・税理士の資格を

持っていたとしても、会社の数字が読めるとは限らないということなのです。


そうすると、たまに「会社の数字が読めるようになるには、何の資格を

取ったらいいでしょうか?」という質問をされる方がいらっしゃいます。


しかし、資格を取ったとしても、必ずしも会社の数字が読めるようになる

わけではありませんので、会社の数字が読めるようになるためには、

資格は必ずしも必要ではないことが分かるはずです。


では、会社の数字が読めるようになるためには、何が必要なのかと疑問

に思う方もいるかと思いますが、会社の数字が読めるようになるための

条件を一言で説明すると、経営管理の基礎知識を理解することといえます。


財務管理という言葉を聞くと、単に、財務を管理することだと考える方

がほとんどでしょう。


しかし、会社の数字が読めるようになるためには、まずは、財務管理という

正確な意味を知る必要がありますし、この管理の正確な定義を知っておかない

と、財務管理業務の担当になった時に、何をするべきかも皆目見当がつかない

という事態に陥りかねないのです。


この財務管理とは、企業がどのように資金を調達して、調達した資金を

どのような使途に投資するのかを定め、資金を投資した結果がどうなるか

を計画し統制することです。


この管理の定義を見て、会社の数字が読めるようになることと、

何の関係があるのかと思った方もいるとは思いますが、それが多いに関係が

あるのです。


この管理をするためには、最初に財務計画を作成することになるのですが、

財務計画とは、会社のあるべき姿を数字で表現したものなので、現状の財務

の各数値を、理想の数値にした計画が、財務計画といえるのです。


例えば、流動比率、当座比率、固定長期適合率、固定比率、各種回転期間、

各利益率などの各財務指標がどのような数値であれば、良いのか悪いのかが

判断できなければ、財務計画を作成することなど不可能なわけです。


要するに、財務管理とは、財務計画を作成し、実績と比較して、分析・評価

・対策までの活動全体を含む仕組みのことであり、この管理は、経営を

コントロールする為の仕組みそのものなので、この管理の基礎知識が

身についていれば、会社の数字が読めるようになるはずなのです。


財務管理の基礎知識として重要なことは、運転資金と回転期間の概念、

資金調達のバランスと現預金残高の関係、そして、各利益率がどのような

理由で変化するのかを理解することです。


これらの理解があってこそ、会社の数字が読みこなせるようになるので、

これらのことが1つでも理解できていない方は、会社の数字が読めると

はいえないことを理解するべきでしょう。


このように、財務管理の基礎知識が身についていなければ、会社の数字が

読めるようにはなりませんので、経理や財務などの数字に関わる仕事に

携わる方は、この管理の基礎知識は必須の知識であることを認識する

必要があるのです。


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