組織の役割


■組織の役割


組織とは、企業の各機能別の目的を実現するための集団のことです。


企業における組織の役割を考えるうえでは、組織の「あるべき姿」を

理解する必要があります。


企業における組織の役割は、企業に、どのような組織が設置されているかによって、

組織が担うべき担当業務が変化します。


例えば、企業の管理部門の組織として、総務部、財務部、経営企画部が存在せず、

経理部のみが存在する場合は、経理部は、総務部、財務部、経営企画部の業務に

ついても、担当することになります。


また、企業の管理部門の組織として、経理部、総務部、財務部、経営企画部が

存在する場合は、経理部の主要業務は、財務会計と税務会計になります。


よって、組織の役割を考えるうえでは、企業にどのような組織が設置されているか

によって、その役割が変わることになるわけです。


また、中小企業には、マーケティング部が設置されていないことが多いのですが、

マーケティング部が設置されていない場合、マーケティング機能を担う部署は、

一般的に、営業部か経営企画部です。


もし、マーケティング機能を担える人材が、営業部や経営企画部にいない場合は、

経営者がその役割を担うことになります。


企業における、主要な組織の役割を確認されたい場合は、下記の各部署の役割の

頁を御覧ください。


各部署の役割



■各組織の戦略


各組織の戦略は、各組織の部門長が策定するか、経営者が示すかのどちらかになります。


各組織の戦略は、経営戦略論でいうところの機能別戦略に相当します。


理想的な各組織の戦略策定方法は、経営陣が定めた経営戦略に沿って、

各部門長が、各組織の戦略立案をすることです。


しかし、各部門長に、機能別戦略を立案する能力がなければ、戦略を策定する権限移譲

をしたとしても無意味となりますので、経営者の方は、各部門長の能力を見定める必要

があります。


特に、マーケティングに関する戦略の立案は、経営計画達成の成否に関わる最重要事項

なので、余程、実績があり能力が高い責任者でもなければ、マーケティングに関する

戦略立案の権限を、マーケの部門長に移譲することは無謀といえます。


各組織で戦略を定めた後は、その方針に沿った、各部門の活動プランを作成すること

になります。


各組織の活動プランが完成すると、各組織が担うべき業務も明確になりますので、

各部門長は、各部署に所属する社員の特性を見定め、業務を各社員に割り振ること

になります。


組織の戦略論の話になると、「組織は戦略に従う」という著名な言葉を連想される方

も多いかと思いますが、「戦略」が先か「組織」が先かということを考えることは

意味がありません。


なぜなら、そのような2者択一論で経営を考えるようでは、企業経営が成功することは

ありえないからです。


2者択一論は、白黒はっきりつけるということでもあり、何ごとも性急に決めたがるのは、

宙ぶらりんの状態に耐えられない、精神の弱さを表しているともいえます。


決断は、早い方が良いという固定観念は、ビジネスにおいては、

命取りになりかねません。


やはり、そのような硬直的な考え方ではなく、自社の状況に応じて対応することが、

賢い企業運営のやり方といえますし、優れた経営者ほど、固定観念に縛られている

ことはありません。


ゆえに、「組織は戦略に従う」ということを盲目的に信じているようでは、

現在の、激しい企業間競争を勝ち抜ける部門長や経営者とはいえません。