資金繰りの考え方


資金繰りとは、資金が不足し、支払ができなくなることを防ぐ為に、

お金のやりくりをすることなのですが、経理部や財務部で働いている人

の多くが、そのお金のやりくりの基本を身につけていないようです。


しかし、経理部や財務部で働いている方は、現実に、会社のお金のやりくり

をしているわけですが、もし、そのお金のやりくりの仕方が、誤っているかも

しれないと考えると、怖いことではありませんか?


会社の数ある業務の中でも、資金繰り業務は、会社の生命線ともいえる

重要な業務なので、その重要な業務における、基本的な資金繰りの考え方

が身についていないということは、資金繰りの業務に携わる資格がないと

いえますし、経営者の立場からすると、そのような人には、

会社の資金繰りを任せたくないと思うことでしょう。


基本的な資金繰りの考え方というぐらいなので、どの業種にも共通し通用

する考え方でもあるので、企業において、経理部や財務部で働く人にとっては、

必ず身につけておきたい知識といえます。


この基本的な資金繰りの考え方が身についているかどうかを判断できる、

幾つかの事例を挙げてみますので、この全ての事例において、どうするべき

かが分かる方は、基本がある程度身についているといえるでしょうし、

経営者の方なら、自社の経理部や財務部の社員が、資金繰りの考え方が

身についているかを判断する材料にもなるでしょう。


まず、最初の事例ですが、皆さんが、来期の資金計画を作成しようと

する時に、計画のどの部分から手をつけようとしますか?そして、

何故、その部分から手をつけようと考えるのですか?


次の事例としては、皆さんが、社長から来期の運転資金の見通しを

尋ねられたその場の10分位の時間で、見通しを説明することができますか?


次は、在庫に関する事例ですが、皆さんが、社長から適正在庫を実現する

ポイントを尋ねられたら、皆さんは、どのように返答しますか?


次の事例ですが、皆さんが、来期の資金計画を作成しようとする時に、

来期の大まかな営業キャッシュフローを30分位で計算できますか?


続いて、次の事例ですが、皆さんが、社長から、来期の設備投資総額を

どうすればよいかと相談をされた場合に、皆さんは、どのように返答

しますか?


更に、事例は続きますが、皆さんが、社長から、自社の最低保持すべき

現預金残高の金額は幾らかと質問をされたら、皆さんは、何と答えますか?


続いて、次の事例ですが、皆さんが、社長から、短期と長期の債務の

バランスをどうするべきかと質問をされたら、皆さんは、何と答えますか?


次は、来期の新規借入金に関する事例ですが、皆さんが、社長から、

来期は、新規の借入金は必要最小限としたいので、無駄な借入金が1円

もない資金計画を作成して欲しいと依頼された場合に、

皆さんは、そのような計画を作成することができますか?


最後の事例としては、皆さんが、社長から、1時間以内に、来期の大まかな

資金計画の概要が知りたいと言われた場合に、皆さんは、1時間以内に、

来期の大まかな資金計画を作成することができますか?


上記に挙げた事例は、基本的な資金繰りの考え方が身についていれば、

問題なく答えられたり、対応できる程度の内容なので、このレベルの内容

が全て分からない方は、企業において、この業務に対応することは

難しいでしょう。


しかし、上記に挙げた事例の内容が全て分からない方も心配には及びません。


何故なら、上記に挙げた事例の内容を、全て理解できている人は、

それほど多くはないからです。


そうすると、基本的な資金繰りの考え方を身につけることができれば、

この業務に困らないだけではなく、スキル的にも、一般的な経理財務マンより、

頭1つ抜け出すことになります。


運転資金・適正在庫・最低保持すべき現預金残高・短期と長期の債務の

バランスの概念を除くと、簿記の仕組みを理解していれば、対応できる

ことばかりなので、基本的な資金繰りの考え方を身についていないと

思う方は、簿記の仕組みを思い出して、どうすれば、簿記の仕組みを、

資金繰りに応用できるのか考えてみるべきです。