戦略と戦術


■戦略

戦略とは、目的を達成する為、何かをはじめる前に有利なポジションを

つくったり、さまざまな困難を回避して有利にモノゴトを進める為の方法です。


戦略は、中長期的な方針や大局的な方針を意味することからも、

時間軸が長い場合の方法も戦略といえます。


戦略は、基本的に、戦略策定の前提条件の変化がない限りは変更される

ことはありません。


余談ですが、このような考え方から、航続距離が長いミサイルのことを、

戦略ミサイルと呼んでいます。


戦略の下位概念が戦術で、戦略がない戦術は、場当たり的です。


また、一般的に、欧米企業は日本企業と比較して、戦略に長けているといわれています。


ちなみに、経営戦略は、孫子の兵法やランチェスターの法則などの

軍事理論の知見が応用されています。


また、現代の経営戦略理論家である、ピータードラッカー、マイケルポーター、

フィリップコトラーが掲げる理論も、孫子の兵法やランチェスターの戦略

などの軍事理論の延長線上にある理論です。


戦略の語源は、将軍の術といわれているので、全体を俯瞰して何が最適かを

考えることが戦略といえます。


ところで、戦略を検討する時に重要になるのが、目的を考える、

大局的に考える、やるべきこととやらないことを考えることです。


戦略を目的から考えるということは、現在と目的のギャップを、

どのようにして埋めていくのかを明確にすることです。


戦略を大局的に考えるということは、全体を俯瞰してどうすべきかを

明確にすることです。


戦略をやるべきこととやらないことの観点から考えるということは、

何をして、何をしないのかを明確にすることで、何を選択し、

何に集中すべきかを明確にすることです。


なお、戦略を立て、戦術を実行することは基本といえますが、

戦術を考慮した戦略を立案したり、戦術で掴んだことを考慮して戦略を

立てることも基本といえます。


■戦術

戦術とは、目的を達成する為、部分的・局地的に競争優位を築く、

戦略を実現するための具体的な方法です。


戦術は、短期的な方針や部分的な方針を意味することからも、

時間軸が短い場合の方法も戦術といえます。


余談ですが、このような考え方から、航続距離が短いミサイルのことを、

戦術ミサイルと呼んでいます。


戦術は、戦略が変更されると、見直さねばなりませんし、従来の戦術で目的を達成でき

ない場合やより効率的に目的を達成したい場合にも、戦術は変更されます。


また、戦術の上位概念が戦略です。


戦術に関する有名な言葉としては、

「戦術の失敗は戦略で取り返せるが、戦略の失敗は戦術では取り返せない」があります。


戦術の語源は、兵士の術といわれているので、戦略で決定された制約の

範囲内で個々のことを考えることが戦術といえます。


戦術は、戦略に従いつつ個別の場面において、最適な方法を考えるものなので、

戦略を無視した戦術はありえません。


一般的に、集団のリーダーには、全ての情報が集まりますが、リーダー以外

の者には、断片的な情報しか集まりません。


そうすると、全ての情報を把握しているリーダの方がより的確な判断を

下せるはずですし、情報を断片的にしか知らない者は、的確な判断を

下すことはできないはずです。


やはり、全ての状況を把握した者が立てた方針に従って、自分が担当する

部分についてどうやって競争優位を築くかを考える方が、成功する可能性

が高くなるはずです。


ゆえに、

「戦術の失敗は戦略で取り返せるが、戦略の失敗は戦術では取り返せない」

といわれるわけです。