内外環境分析どこから手をつけるべきか


中計などの経営計画を策定する際には、自社がどのような経済環境に置かれている

のかを、正しく現状把握することが必要なので、最初に社内外の環境分析をする

ことになります。


この内外環境分析は、一般的に、経営企画部の役割マーケティング部の役割

となっており、マーケティングの仕事でもある、3C分析や5F分析も、

内外環境分析です。


一般的に、内外環境分析をする際の主な項目としては下記の項目があります。


・内部環境分析の主な分析項目

①自社の社歴分析(成功例、失敗例)
②財務分析
③自社の人材、マーケティング、技術力、営業販売力など
④その他、自社の定性分析

・外部環境分析の主な分析項目

①マクロ環境分析(日本経済・世界経済の分析)
②自社の属する業界の分析
③クライアントニーズの分析
④自社製品の市場シェアと競合企業の競争分析


上記に列挙している内部環境分析外部環境分析すべき項目については、 教科書的な

項目であり、経営計画作成に関する書籍にも必ず記載されてある項目です。


しかし、経営計画を策定する際には、最初に内外環境分析をすべきことや

どのような項目を分析すべきかは誰しもが知っていますが、外部環境分析

と内部環境分析をする際に、どこから手をつけるべきか悩んだ経験がある方

が意外に多いようです。


どこから手をつけるべきか悩んだ経験が全くないという方は、経営の本質を

理解されている方なので、これ以降のこの頁をお読み頂く必要はありません。


もし、どこから手をつけるべきか悩んだ経験があり、現在でも、内外環境分析

の具体的方法や手順が分からない方は、引き続きこの頁を御覧ください。


ところで、経営計画を策定するなかで、最も重要なのは、どのプロセスであるか

御存じでしょうか?


結論を最初に説明すると、内外環境分析が最も重要なプロセスといえます。


では、何故、内外環境分析が最も重要なプロセスであるのかを、 皆さんに尋ねたら、

おそらく皆さんは、正しい調査ができていないと、 適切な経営戦略を策定すること

ができないからというような模範的な回答をされる方が多いと思います。


確かに、その回答は間違いではありませんが、致命的な欠点があります。


それは、回答の内容が具体性に欠けるところです。


内外環境分析が最も重要なプロセスであると回答しながら、具体的な説明が

一切なく、抽象的な回答で終わっているのです。


このような回答をする人に共通するのが、やるべき内外環境分析の項目

は分かっているが、どこから手をつけるべきか分からないということです。


要するに、どこから手をつけるべきか分からない理由は、内外環境分析を

する目的を具体的に理解していないことが影響しているといえます。


では、内外環境分析をする目的とは、一体どのような目的なのでしょうか?


それは、「戦わずして勝つための方法」を見つけ出すことです。


「戦わずして勝つための方法」とは、マーケティングの基本中の基本であり、

マーケティングにおいて、最も重要な考え方なのです。


「戦わずして勝つ」とは、説明するまでもなく孫子の兵法の中の有名な言葉

なのですが、この意味を、深い次元で理解できている人は、滅多にいないようです。


この「戦わずして勝つ」を、もう少し具体的に表現すると、自社がマーケット

で成功する為の成功要因を見つけることです。


マーケットでの成功要因を見つけずに、適当な経営戦略で上手くいくほど

経営は甘くありませんが、成功要因を見つけることさえできれば、実際に事業

を始める前から成功は約束されたようなものなのです。


しかし、成功要因を見つけずに事業を始めてしまうということは、

「戦わずして負ける」という状態を、自分たちでつくってしまっている

ともいえるでしょう。


だから、大多数の企業は何時まで経っても上手くいかないのです。


なお、自社がマーケットで成功する為の成功要因とは何かが分からない方は、

企業が、事業で儲ける為の基本が理解できていないといえます。 そのような方は、

マーケティングの基本を覚えるのではなく、 マーケティングの基本を理解する

ことをお勧めいたします。