起業の失敗


どんな起業家でも、独立をする前には、「起業のアイデア」、「独立の成功率」、

起業に必要な知識」、「独立の失敗」など様々なことを考えるはずです。


開業をする前に、起業家の誰しもが考えることの代表例は、

「どうすれば成功するのか」ということでしょう。


このようなことから、多くの起業家は、独立を成功する為の法則や成功する

為の方法を探し始めるのです。


しかし、起業家が、事業を始める前に最初に認識しておかなければならないことは、

新規に独立をした人の約50%が1年以内に倒産し、5年以内には約80%が倒産して、

10年以内には約95%が倒産している現実です。


このような厳しい現実があるので、独立して、事業が軌道に乗るまでの経営者には

下記の様な共通する項目があるのです。


・寝床でも仕事のことを考え、睡眠時間が少なくなる
・遊んでいる時も仕事のことを考える
・金銭にシビアになる(ケチになる)
・趣味が仕事になる仕事魔になる
・遊びに行く金銭的余裕と精神的余裕がなくなる


このようなことを知る迄もなく、起業を成功させるためには、全てのことを犠牲にして

事業に打ち込む覚悟がなければ、開業を成功させることは不可能です。


ゆえに、そのような覚悟がない起業家は、独立後10年以内には、会社を潰して

しまうわけです。


では、どうすれば、起業の失敗を避けることができるのでしょうか?


それは、成功には様々なパターンがあるが、失敗には共通するパターンがあるという

ことを、最初に起業家は認識すべきです。


そうすると、独立の失敗に共通することを把握して、そのことへの対策を立てる

だけでも開業の成功確率をあげることができるはずです。


そこで、起業の失敗に共通する主な3つのパターンを考えてみます。


①戦略がないケース

営業出身の起業家に多いケースとして、戦略を持たずに、会社勤めをしていた時と

同じような営業活動をしてうまくいかないケースがあります。


例えば、会社勤めをしていた時は、広告で集客できた顧客を営業して売上を構築

していたので、起業をした時も、会社勤めをしていた時と同じやり方で、営業活動

をするのです。


そのような営業出身の起業家は、集客の為の広告に幾ら費用が必要であるかを

意識したことはほとんどないので、起業後に、実際の広告に多額のお金が必要な

こと知って愕然とするのです。


そして、どのような顧客に広告をすべきか、広告で何をアピールすべきかについて

も頭を悩ますことになります。


ちなみに、営業効率をあげるためには、ターゲットとする顧客だけに広告をする

ことが必須です。


また、開業したばかりの会社に信用力などあるはずもないので、独立後に、広告を

しても集客ができず会社のお金だけが泡のように消えてしまいます。


そうすると、幾ら営業に自信があったとしても、商談をする顧客がいなければ、

営業すらできませんので、営業出身の起業家は、どうすれば、集客ができるのかと

頭を抱えることになります。


要するに、営業出身の起業家には、誰に広告をするのか、どうやってメッセージを

届けるのかという、マーケティングが欠如していることが多いのです。


②経営を理解していないケース

店舗を構えて商売をする小売店や飲食店に多いケースとして、起業家が経営を理解

していないためにうまくいかないケースがあります。


例えば、個性的な品揃えをしているので、顧客に受け入れてもらえると思い起業を

したところ、在庫が積み上がり、販売不振が続いている場合です。


また、自分のお店は、非常に美味しい料理を提供することができるので、

必ず行列のできるお店になると思って起業をしたところ、全く流行らず閑古鳥が

ないている場合です。


このように、最初は、自分たちの勝手な思い込みで、うまくいくと思って商売を

はじめたとしても、顧客に受け入れてもらえずに、何故うまくいかないのかと

考え込むことになります。


要するに、この二つのケースに共通することは、経営において最も重要な、

どうやって儲けるのかという視点である、マーケティングが欠如しているのです。


③財務を理解していないケース

売上は順調にもかかわらず、いつも会社にお金が残らずに、資金繰りに頭を

痛めているケースがあります。


例えば、売上は順調で、月を追う毎に売上が増えているにもかかわらず、

お金が全く残らず、何時も支払の為に金策に奔走している場合が典型例です。


このように、企業は、売上や利益が想定通りだとしても、資金繰りに行き詰る

ケースが多く、必要な資金を銀行から借りることもできずに、経営者は、通帳と

睨めっこすることになるのです。


要するに、このケースは、倒産に直結する資金ショートに対する視点が欠けており、

財務がおろそかになっているのです。


このように、起業の失敗は、売上や利益が想定通りにいかないことと資金繰りに

行き詰るケースに大別することができ、その二つのケースは、マーケティングと財務

の範疇になるのです。


ゆえに、起業家が、独立の失敗を回避する為にやるべきことは、開業の前に経営で

使えるマーケティングと財務を身につけることといえるでしょう。