起業のアイデア


独立に関する相談の中で最も多いのが、「起業のアイデアやネタが湧かない」、

「開業はしたいが、アイデアやネタが浮かばない」ということです。


起業家のほとんどは、画期的なアイデア、独創的なアイデア、奇抜なアイデア、

誰にも知られていないアイデアを考えることに全力で取り組んでいます。


確かに、独立をするに当たって、何らかのアイデアは必要です。


しかし、本当に、起業家に、画期的なアイデアや独創的なアイデアが

必要なのでしょうか?


結論からいうと、必ずしも起業家に、画期的なアイデアや独創的なアイデア

は必要ではありません。


起業のアイデアという観点で考えた時に、独立を志す人に必要なことは、

開業のアイデアを考える際の基本が何かということです。


では、起業のアイデアを考える際の基本とは、一体なんでしょうか?


それは、シンプルなことで、儲かる商売が何かを理解することです。


儲かる商売とは、決して、画期的、独創的、奇抜、誰にも知られていない等の

事業ではありません。


もう少し噛み砕いて説明すると、儲かる商売とは、ビジネスチャンスがあるにも

かかわらず、誰もそのことに気づいていないことを、ビジネスにすることなのです。


どんなに画期的・独創的なビジネスであったとしても、そのビジネスに価値が

あると思ってくれる人が沢山いないと、ビジネスは成り立ちません。


ゆえに、あることに価値があると多くの人が思っていることをビジネスにする方が、

余程儲かる可能性が高いわけです。


ところで、独立のアイデアを考える際に多くの起業家が陥る落とし穴としては、

ひたすら自分の頭の中だけで開業のアイデアを考えだそうとすることです。


何故、ひたすら自分の頭の中だけで起業のアイデアを考えだそうとすることが

落とし穴になるのかわからない方は、ビジネスの基本的なやり方が理解できて

いないことになります。


皆さんは、孫子の兵法の下記の明言をご存知でしょうか?


「百金惜しみて敵の情を知らざる者は不仁の至り」


この名言を簡単に説明すると下記の通りです。


「何かを始める前に、自分の周辺の状況がどうなっているのかお金も掛けず

調べない者は無能だ」


この名言は、ビジネスで同じお金をかけるなら、ビジネスを始める前の情報収集に

お金を掛けないと、「うまくいかない」と教えてくれているのです。


なお、孫子の兵法の中で最も重要だといわれているのが情報収集です。


ちなみに、数千年前の孫子の兵法の内容がビジネスに役に立つのかと疑問を持つ方に

認識して頂きたいことがあります。


それは、現代の経営戦略理論家である、ピータードラッカー、マイケルポーター、

フィリップコトラーが掲げる理論も、孫子の兵法などの軍事理論の延長線上にある

ということです。


要するに、起業のアイデアを考えるために必要なことは、経営戦略に主要な要素である

マーケティングの観点から起業のアイデアを考えることなのです。


起業家が、マーケティングを理解できていなければ、独立のアイデアを考えようと

しても、無駄な時間を費やすばかりで、開業のアイデアが浮かぶはずがありません。


しかし、マーケティングを理解できてから、マーケティングのフレームワークを

活用すると、他人に頼らなくても、次から次に起業のアイデアやネタが溢れるように

でてくるはずです。


このように、開業のアイデアを考える為に必要不可欠なことは、マーケティングの

考え方なので、「独立のアイデアやネタが湧かない」と嘆く起業家の方は、

マーケティングを学ぶべきでしょう。