起業家が悩む創業計画書の書き方


起業家の悩みの種の1つに、事業資金不足がありますが、開業前に、その事業資金不足

を解消する手段として、公的機関である日本政策金融公庫の融資を活用する方法が

あります。


この日本政策金融公庫が、いくら公的金融機関といっても、融資審査もせずに、

融資を実行してくれることはありませんので、必ず、融資審査対象資料である、

創業計画書を作成して提出する必要があります。


この創業計画書は、①創業の動機、②事業の経験等、③取扱商品・サービス、

④取引先・取引条件等、⑤必要な資金と調達の方法、⑥事業の見通し、などの

6つの項目について記載する計画書です。


一見、創業計画書の各項目を見ると、これらの項目を埋めて計画を完成させることは

容易なことのように見えるのですが、この創業計画書の各項目を、整合性を持った、

説得力のある内容に仕上ることは、なかなか大変な作業です。


事実、起業家が、自分自身で、創業計画書を作成し提出した場合の、融資の成功率は

20%に満たないという結果が、創業計画書の作成の難しさを如実に物語っています。


この創業計画書の出来いかんで、独立前の事業資金不足が解消できるかどうかが

かかっていますので、ただ創業計画書を完成させるのではなく、融資を審査する側が

納得するような内容でなければ意味がないのです。


そうすると、創業計画書の記載項目全てにおいて、記載内容に矛盾が無く、

融資審査担当者が、事業が成功しそうだという可能性を感じさせる内容に仕上る

必要があります。


やはり、創業融資審査のポイントとしては、なんだかんだ言っても、事業の成功可能性

が最も問われる点なので、その事業の成功可能性について、どのように表現できるかが、

融資を突破するポイントといえるのです。


そこで、創業計画書の6つの項目の中で、事業の成功可能性という点において、

最も重要視される項目が、どの項目であるのかを知っておく必要があります。


その事業の成功可能性という点において、最も重要視される項目が、

「取扱商品・サービス」の項目なのです。


この「取扱商品・サービス」の項目には、取扱商品やサービスの具体的な内容を

説明する欄と、取扱商品やサービスのセールスポイントを記載する欄があります。


この「取扱商品・サービス」の項目を、どのように記載するかで、「事業の見通し」

の項目の数値計画の信憑性が大きく左右されるのです。


要するに、数値計画とは、あくまでも机上の空論なので、その数値計画が達成できる

かどうかは、起業家が、どんな商品やサービスを提供して、その商品やサービスが、

顧客にどれだけ受け入れられるかに、大きく影響を受けるからです。


そうすると、どんなに「事業の見通し」の項目において、早期に黒字化し、

素晴らしい利益を計上できる計画にしたとしても、他の企業と変わり映えのしない、

ありふれた商品やサービスを提供するような計画では、誰が審査をしても、

事業の成功可能性が高いとは評価してもらえないでしょう。


このような理由から、創業計画書においては、「取扱商品・サービス」の項目が

最も重要になってくるのですが、


ここで注意して頂きたいのは、間違っても、「取扱商品・サービス」の項目欄を

埋めるだけの簡単な説明で終わらせないことです。


日本政策金融公庫のHPにアクセスして、創業計画書のフォームを確認すると

分かるのですが、創業計画書は、紙ペラ1枚の中に、6つの項目を記載するように

なっていますので、「取扱商品・サービス」の項目欄の記載スペースも非常に

小さいのです。


この小さなスペースに、取扱商品やサービスのセールスポイントを記載することは、

難しいといえますので、付属の説明資料を別途用意する方がよいでしょう。


その付属の説明資料は、頁数を多くすればよいのではなく、A4用紙3枚程度の

コンパクトの内容で表現すべきです。


この取扱商品やサービスのセールスポイントの付属説明資料を作成する際に

注意すべき点は、マーケティングの視点に立った作成を心がける必要があります。


マーケティングの視点に立った資料を作成することができれば、起業家が伝えたい

取扱商品やサービスのセールスポイントのほとんどは、資料が代弁してくれます。


これらの提出資料は、自分自身で作成しておかないと、いくら創業計画書と付属の

説明資料の内容が素晴らしいものになっていたとしても、せっかくの融資の面談の

際に、ポロがでてしまっては、元も子もありませんので、創業計画書と付属の

説明資料は、自分自身で作成することが基本といえます。


このように、起業家が悩む事が多い、創業計画書の書き方も、ポイントさえ知れば

難しい作業ではありませんし、そのポイントも、事業の成功に必要不可欠なもの

なので、起業家は、マーケティングを常に意識すべきといえるでしょう。