計数管理


計数管理とは、勘や経験に基づいて意思決定を行うのではなく、客観的な数字

を根拠として分析・評価し、対策までの意思決定を的確に行う為に必要な

管理のことです。


計数管理の方法は、経営者だけではなく、経理部、財務部、経営企画部に所属する

社員であれば、 理解しておくべきことです。


計数の管理は、数字が訴えていることを読むだけでなく、数字が訴えている

ことを誰もが分かるように表現して、数字に基づいた対策を実行する為に

必要とされています。


計数とは、数をかぞえたりすることや、数をかぞえて計算することで

得られる数値のことです。


計数管理は、数字が訴えていることを読むだけで終わっては意味がありません

ので、現在の数字が良いのか悪いのかを判断して、数字が悪い場合は、数字が

良くなる為に、何をするべきかを数字を根拠として対策をたてることになります。


ところで、計数分析をして、数字が訴えていることを把握したとしても、

その数字が良いのか悪いのかを判断する為には、何かと比較する対象が必要

になるのですが、その比較する対象は、理想の数字であり、あるべき姿の数字

と比較するべきで、あるべき姿の数字と比較することで、問題が顕在化して、

課題が浮き彫りになるわけです。


計数能力とは、ビジネスで意思決定をする際に重要となる、客観的な数字を

根拠として判断し、意思決定を的確に行うための能力で、データ分析方法の

基本を身につけることは計数能力を磨くことに繋がります。


計数感覚とは、 企業活動と企業活動をした結果である数字の動きを関連付け、

その意味するところを考えることができる能力のことです。


計数感覚を磨く為には、データ分析方法の基本を理解した後は、様々に実務経験

を積んで、その経験の中から、学んだことを更に進化させる為に、実務で実践

することを継続するほかはないでしょう。


例えば、小売業の計数管理においては、販売トレンド、在庫、販売スペースに

関する、数字が訴えていることを時間単位で管理することは基本といえる

ことです。


計数管理において重要なことは、企業の経営活動の結果である財務諸表の

数値の原因となる経営活動の様々なプロセスの数字を管理することなので、

財務諸表を分析する財務分析をしただけで、計数分析が終わっているとしたら、

そのような企業は、自社の本当の問題や課題を把握することは不可能でしょう。


計数管理をすべき主な対象としては下記の通りです。


計数管理をすべき主な対象

・売場の効率を上げる
・過剰在庫の商品をへらす
・販売機会損失をなくす
・1㎡当りの客数を増やす
・一品単価をあげる
・売れ筋商品をみつける 
・廃棄ロス 
・生産プロセスの短縮
・リードタイム
・回収サイト
・支払サイト
・販売サイト 


上記の計数管理をすべき主な対象を見ても、管理すべき手対象は、経営活動全般

であることが明らかであり、経営活動全般を計数管理をすることで、はじめて

企業業績を向上させキャッシュフローの最大化をはかり、バランスシートを

改善することが可能となるのです。


このように、計数管理をすることは、経営の見える化を実現することにも

繋がりますので、このような観点からも計数管理の重要性を認識することが

できます。


そして、計数感覚を磨く為には、データ分析方法の基本を理解した後は、

様々に実務経験を積んで、その経験の中から、学んだことを更に進化させる

為に、実務で実践することを継続するほかはないでしょう。


このことを、野球に例えると、イチローと同じバットの振り方を真似する

ことは直ぐにできますが、イチローと同じような結果を直ぐに出すことは

不可能なことと同じことです。


要するに、ビジネスに必要な計数感覚や計数能力も、あるレベルまでは、

誰しもが到達可能なのですが、そこから先のレベルに何所まで到達するかは、

個人差が大きいということです。


データ分析方法(計数分析方法)の基本的な手順は下記の通りです。


データ分析方法(計数分析方法)の基本的な手順

①データの全体像を掴む為に、データの合計、単価、件数、平均を表現する。

②上記のデータに何らかの基準を設けて、データを並べ替える。

③更に、上記のデータを指数化したり、データの構成比を表現する。


なお、計数分析とは、客観的な数字を根拠として分析することで、

代表的な計数分析には、財務分析をあげることができます。


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