経営コンサルタントになるには


■経営コンサルタントになるには

経営コンサルタントになるには、特別な資格や他の人には無い特別な経験が

必要なわけではありません。


このような理由から、世の中には、自称経営コンサルタントと名乗る人が

数多く存在します。


経営コンサルタントは、元手がほとんどなくても独立開業することが可能な

ため、資金がほとんど無いような人でも、経営コンサルタントの会社を

起業する人が多いわけです。


そこで、経営コンサルタントを志す人が考えなくてはならないのは、

経営コンサルタントになるためには何が必要かということです。


ところで、経営コンサルタントの仕事は、華やかでかっこよく見えるかも

しれませんが、経営コンサルタント業界は、他の業界と同じように、

非常に競争が厳しい業界です。


経営コンサルタントは、「経営コンサルティング」という目に見えないサービス

を提供している関係で、他の経営コンサルタントと差別化することが非常に

難しいのです。


他の経営コンサルタントと差別化することが難しいということは、

クライアントを獲得することも非常に難しいということもできますし、

現実に、世の中の大半の経営コンサルタントは、華やかでかっこいいとは

無縁の経営状態といっても過言ではありません。


もし、経営コンサルタントになりたいという理由が、経営コンサルタントの

仕事が華やかでかっこよく見えるからというような安易な動機であるなら、

そのような考えの方は、経営コンサルタントを志すべきではないでしょう。


現実の経営コンサルタントの仕事は、非常に地味な仕事で、企業経営に存在する

問題と課題を把握して、あるべき姿に変わるような手助けをする仕事なので、

知識と実務経験の両面から、経営全般の様々な経営プロセスに精通している

必要があるのです。


ちなみに、経営学などのペーパー知識しかない人には、間違いなく

経営コンサルタントは務まりません。


大手のコンサルティングファームに新卒で入社した様な若い経営コンサルタントは、

現場の経験が全くない為本に書いているような理屈ばかり並べたアドバイスしか

できないので、クライアントからは煙たがられるのが関の山です。


経営コンサルタントは、本に書いている事を知っているだけの知識がある

だけでは、経営コンサルタントの仕事をすることができません。


経営コンサルタントの仕事においては、現場で働いてきた実務経験の蓄積に、

知識が加わることにより、「知恵」が生まれて問題を解決できることになります

ので、経営コンサルタントとしての仕事をする為には、知識と経験を組み合わせ

た知恵を発揮する必要があるのです。


しかし、知識は、本を読むだけで短時間で得ることができますが、

現場の経験は、数時間や数日の経験ではなく、最低数年の実務経験がなければ、

現場での仕事から得られる暗黙知ともいうべき経験をすることは不可能でしょう。


このような理由から、経営コンサルタントに必要なものとしては、知識よりも、

現場経験の方がより重要だと言われるわけです。


そうすると、経営コンサルタントになる為に、知識よりも、より重要な、

事業会社の現場で働いた実務経験というのは、企業のマーケティング・営業・

経理・財務・経営企画・人事・総務などの部署で働いた経験のことです。


例えば、経理・財務・経営企画のキャリアが中心の方は、自分の強みを活かせる

財務コンサルタントという専門領域に特化した経営コンサルタントになることが、

自分の強みを活かし、他の経営コンサルタントと差別化できることに繋がります。


ちなみに、最もキャリアが活かせる職種としては、マーケティングと財務です。


また、事業会社の現場で働いた実務経験がない経営コンサルタントは、

クライアントに対して的確な改善のアドバイスをすることができませんし、

経営で最も重要な、人の心の状態を的確に掴むことすらできません。


このように、経営コンサルタントになる近道をあえて挙げるとすれば、

事業会社の現場で働く実務経験を積み重ねることが最も近道ともいえ、

そのような経験を積んでいる経営コンサルタントこそが、クライアントに

対して的確なコンサルティングができる経営コンサルタントといえます。


経営コンサルタントを志す人が肝に銘じておくべきことは、

経営コンサルタントになる近道はないということです。


■経営コンサルタントの資格

経営コンサルタントになるためには、資格取得は必要ありません。


経営コンサルタントという仕事は、公認会計士や税理士とは異なり、

MBAや中小企業診断士などの資格を持っていなくても経営コンサルタントの

仕事をすることができます。


そのような理由から、著名な経営コンサルタントや実力のある経営コンサルタントの

中には、資格を何も持っていない人も珍しくはないのです。


そもそも、経営コンサルタントとは、プロフェッショナルな仕事なので、

クライアントは、国が認定しただけの資格を持っている経営コンサルタント

に仕事を依頼したいのではなく、結果を残せ成果が出せる経営コンサルタント

に仕事を依頼したいのです。


そうすると、経営コンサルタントに問われるのは、どんな資格を持っているか

ではなく、どんな仕事ができ、クライアントが期待する結果を出せるのかが

全てなので、資格や名声などの権威だけで仕事ができるような生易しい職業

ではないのです。


また、経営コンサルタントは、実情が異なる様々な企業に対してコンサルティング

サービスを提供する仕事なので、学校で覚えたペーパー知識を、当てはめようとする

ような画一的なコンサルティングサービスでは、全く、クライアントの役に立つこと

にはなりません。


クライアントの立場から言うと、そのような画一的なコンサルティングサービス

を受けて高額なコンサルティング報酬を支払うぐらいなら、画一的なコンサルテ

ィングサービスの内容が解説されているような本でも購入して読むほうが

余程ましでしょう。


このように、経営コンサルタントの仕事に資格は、必ず必要なものでは

ありませんので、経営コンサルタントに本当に必要な、事業会社の現場で

働く実務経験こそ重視すべきものなのです。


■経営コンサルタントの仕事

経営コンサルタントの仕事は、企業や国・地方自治体などのクライアントから

依頼されて、企業や国・地方自治体などの経営問題を解決する為に助言・

アドバイスをする仕事です。


この経営コンサルタントの仕事を大別すると、下記の業務に分類することが

できます。


経営コンサルタントの仕事の種類

・経営全般に関するコンサルティング業務

・営業・財務・マーケティング等の特定の分野に関するコンサルティング業務

・調査研究、講演セミナー開催業務


また、経営コンサルタントの仕事は、大手のコンサルティングファームなど

に勤務するサラリーマンコンサルタントと自ら起業している独立コンサルタント

では、全く異なります。


コンサルティングファームなどに勤務するサラリーマンコンサルタントは、

基本的に、会社で支持された業務を遂行したり、会社からクライアントの

担当を持たされて業務を遂行することになります。


それに対して、自ら起業している独立コンサルタントの仕事の仕方を大別すると、

クライアントとの契約形態により、クライアントに常駐してコンサルティング

の仕事をする場合や、クライアントを定期的に訪問してコンサルティングの仕事

をする場合に分けることができます。


ちなみに、経営コンサルタントの仕事に、資格は必須ではありませんので、

MBAや中小企業診断士などの資格を必ず取得する必要はありません。


しかし、経営コンサルタントの仕事には、経営や財務等の専門的な知識は

必ず必要なので、資格試験に合格する知識ではなく、コンサルティングに

役立つ知識は必ず身につけておく必要があり、経営コンサルタントの仕事に、

必ず必要なものとしては、一般企業での実務経験です。


そして、経営コンサルタントの仕事には、客観的に分析するスキルも必須

なので、データを大局的に読み取るスキル、データを加工するスキル、

データを表現するスキルも、経営コンサルタントに基本的な必須のスキル

といえます。


また、経営コンサルタントの仕事では、クライアントにアドバイスの内容を

的確に理解してもらうことが重要になってきますが、経営コンサルタントだから

といって、横文字や難しい専門用語を並べたててクライアントに説明するような

ことはせず、誰にでも理解できる平易な言葉を使って説明することが

クライアントへの説明の基本といえます。


難しいことを難しく伝えることは誰にでもできますが、難しいことを易しく

伝えることができる人が、本当のプロフェッショナルといえます。


尚、経営コンサルタントの仕事は、非常に多岐にわたるので、経営コンサルタントも、

自分の得意とする領域に絞って、コンサルティングの仕事を提供している経営コンサル

タントも多く、経理畑や財務畑のキャリアが中心の経営コンサルタントは、財務分野に

絞った、財務コンサルタントとして活躍している人も数多くいます。