人事部の役割


人事部の役割を、人材を採用すること、人事評価すること、給与計算をする

こと、社会保険の手続きをすることだけだと思っていませんか?


企業の経営資源といえば、人、モノ、金がありますが、人がモノと金を利用

して経営活動がされるので、当然、最も重要な経営資源は、人ということ

になります。


その最も重要な経営資源である人をマネジメントするのが人事部の役割

なので、最も重要なこの組織の役割とは、優秀な人材を確保して、人材を有効

に活用することであるといえます。


要するに、人事部においても戦略が重要なので、人事の戦略をどうするのかが

問われるわけです。


また、人事部の役割として、人材を有効に活用するための施策には、

社員の能力と適性を考慮し配置転換をすること、仕事を遂行しやすいように

職場環境を整備すること、社員の成果に応じた処遇する制度を構築すること

などがあります。


そして、会社の経費の大半を占める人件費の管理も、この組織の役割として

重要な業務です。


人件費の管理は、労働条件を踏まえて適切に管理する必要があり、

人事部は、常に自社の理想の人件費の総枠がどうあるべきかや、

どのような基準で人件費の総枠を定めるべきかを考えておく

必要があります。


この人事部の役割である、主な具体的業務は下記の通りです。


人事部の主な業務

①人材採用計画と人材採用活動
②人材の出向・転籍の検討
③人材の昇進・昇格管理
④人材活用・人材開発
⑤人事評価制度設計・人事評価
⑥賃金規則・給与計算・人件費管理
⑦社会保険業務
⑧従業員の就業・安全業務
⑨労使関係業務
⑩福利厚生業務
外国人を採用する場合の在留資格変更等の入国管理局ビザ申請業務


上記以外の業務では、新規事業の法令適用事前調査も担当する場合がございます。


また、人事の仕事をするうえで、人事部長や人事部スタッフに

必要なスキルとしては、次のようなものがあります。


人事部長や人事部スタッフに必要なスキル

①ヒヤリング力
②コミュニケーションスキル
③人脈構築力
④行動力
⑤利害調整力
⑥トラブル処理能力
⑦企画立案能力
⑧計画や企画書を表現するスキル
⑨経営感覚
⑩人事業務に必要な専門知識


ちなみに、人材の見分け方について興味がある方は、

良い人材と悪い人材の見分け方の頁を御覧ください。


ところで、海外展開している企業においては、海外事業の成功が会社の業績

を大きく左右しますが、特に、海外事業の成否は、この組織の役割が重要

になります。


海外の従業員にとって日本企業は異文化の国の会社なので、働くに当たって、

日本人が日本企業で働くよりもさまざまな不安があるはずです。


そのような海外の従業員のさまざまな不安を取り除いて、働きやすい職場

を実現し、従業員の能力を最大限に引き出すことは人事部の重要な仕事

といえます。


よって、海外事業という観点で見た人事部の役割としては、異文化を理解し、

働きやすい職場を実現することが重要であり、海外事業の成否は、

人事部がどれだけ異文化の従業員を理解して、働きやすい職場を実現するか

にかかっているといっても過言ではありません。


そして、海外事業に限らず、会社の最も重要な経営資源は人なので、

企業の全ての人材が能力を発揮できる環境を構築することが人事部の

最も重要な役割ともいえますので、企業業績を決定づける非常に重要な

役割を担っているのが人事部なのです。


ちなみに、社員の能力と適性を考慮し配置転換をするためには、

会社の業務に精通しておく必要がありますので、特に、企業における

大半の業務を包括するマーケティングを学んでおくことが、社員の能力

と適性を考慮し配置転換を考える際の判断材料となることでしょう。


このように、この組織の役割である社員の能力と適性を考慮し配置転換

をするという業務一つとっても、1人の配置転換が、企業の業績を左右

する場合もありますので、人事部は、人を知ることは当然ですが、

企業がどのようにビジネスをすべきかも知っておかなければ、

重要な人事の決断ができないのです。


ゆえに人事部は、常に、経営という観点から考えて業務を遂行する

ことが求められているのです。