ギャンブルと経営に共通すること


ギャンブルと経営は、一見、全く似て非なるものであるかのような関係に

見えますが、実は、この両者の関係は、凄く共通している部分が多いのです。


皆さんは、ギャンブルと経営が似ているところがあると話すと、

「上手くいかどうかわからないところが似ている」と説明するのだろうと

想像するかもしれませんが、それだけではありません。


確かに、ギャンブルにのめり込んで借金を重ね身を滅ぼす人や、経営に失敗し

借金だけが残り会社を潰してしまう人がいる点は、似ているところではあり

ますが、それ以外でも数多くの共通点があるのです。


ここで、一口にギャンブルと言っても様々なジャンルがありますので、

100%運の要素で勝負が決まるギャンブルは除外して、実力によっては

勝つ確率が高い麻雀やポーカーを例にして、話を進めていきます。


最初に、麻雀やポーカーを知らない人の為に、簡単にゲームのルールを

説明すると、麻雀は4人でする牌を使ったゲームで、ポーカーは、2人~6人

程度でするトランプゲームです。


麻雀の勝つ条件は、ルールで決められている牌の組み合わせを、参加している

メンバーの中で最初に完成することですが、どのような牌の組み合わせになる

かで、最初に完成した人が、参加しているメンバーから貰う点数が大きく

異なります。


麻雀では、参加しているメンバーがゲームが終わるまで、新たに牌を取ったら、

今まで持っていた手持ちの牌を場に捨てるので、他のメンバーは、誰がどんな牌

を捨てたのかを確認することができます。


一方、ポーカーの勝つ条件は、参加しているメンバーの中で最も強いカード

の組み合わせを揃えているか、自分を除いた参加しているメンバー全員が、

自分達はこのゲームでは自分は勝てそうもないと思いゲームから

降りてしまうことです。


ポーカーの参加者は、ゲームをスタートする前に、参加者全員が所定のチップ

を場にだす必要があります。


ポーカーでも、ゲームが終わるまで、新たにカードを取ったら、今まで持って

いた手持ちのカードを場に捨てるので、他のメンバーは、誰がどんなカード

を捨てたのかを確認することができます。


参加者は、ゲームの進行途中に、自分の現在の手持ちのカードに自信がある

場合は更にチップを上乗せすることができます。


チップを上乗せする人が現れた場合は、その他の人はゲームを続けるなら

直前にチップを上乗せした人と最低同じ枚数のチップをだし、自分のカード

に自信が無い人は、その時点でゲームをやめることが可能ですが、それまでに

自分がだしたチップは戻ってきません。


ポーカーでは、最後まで勝ち残った人は、場にだされているチップを全て貰う

ことができます。


ここまでの説明でなんとなく、麻雀やポーカーのイメージがついたと思います

が、麻雀やポーカーは、自分の状況と相手の心理状態を考えて駆け引きをする

要素が強く、そのようなことからも、麻雀やポーカーには、プロと呼ばれる

人達が存在します。


この時点までの説明でも、多少は、麻雀やポーカーなどのテクニックが必要な

ギャンブルと経営は似ていると感じて頂けるのではないでしょうか。


しかし、ギャンブルと経営は似ていると感じて頂くところは、

ここからが本番です。


例えば、皆さんが、麻雀やポーカーで生活をするプロだとすると、皆さんは、

確実に勝つためにはどうすればよいのかと考えるはずです。


そうすると、皆さんは、自分より実力が劣るプレーヤーとだけ勝負をする

ことを考えるはずです。


その理由は、当然、ゲームに勝つ確率を高めることかできるからです。


これを経営に当てはめると、マーケットに自分の競争相手が全くいないか、

マーケットに自分より劣る競争相手しかいない場合にのみマーケットに参入

すればよいということになります。


また、皆さんが、麻雀やポーカーをしている最中に、負けが込んで手持ちの

資金が底を尽きかけている時の状況を考えてみて下さい。


おそらく皆さんは、負けが込んでお金がどんどん減っている状況なので

普通の精神状態とは程遠く、これまで負けた分を取り戻そうとなり冷静な

状況判断ができなくなっているのではないでしょうか。


これを経営に当てはめると、売上不振に陥り、資金繰りが綱渡り状態に

なっており、精神的に追い詰められている状況の中では、的確な判断が

できなくなってしまうのと同じではないでしようか。


このような精神状況の中では、麻雀やポーカーだけでなく、経営においても

適切な対策を思いつくことはかなり難しいといえるでしょう。


このようなケースに対応するには、追いつめられる状況になる前の冷静に

判断できる時に、そのようなケースになった場合の対策を考えておく必要

があります。


続いて、皆さんが、麻雀やポーカーをしている最中に、今日は、ついていない

なと思うことがあるとすれば、そのような時は、深入りせず、さっさとゲーム

をやめてしまうことが、資金を減らさないコツでしょう。


これを経営に当てはめると、この方法は間違いなく上手くいくと思った販売方法

で商品を販売してみたが、結果が芳しくなく赤字が続いている場合は、その方法

に拘らず別の販売方法に変更してみることが、赤字をとめることになることと

同じことではないでしょうか。


要するに、これまで続けていた何かを継続するという、こだわりを捨てる

ということです。


更に、次の様なケースの場合はどうでしょうか?


皆さんが、麻雀やポーカーをしている最中に、勝てる確率が高くない場面で、

大きな勝負を挑もうとする場面です。


勝てる確率が高くないのに、大きな勝負を挑もうとすることは、

ハイリスクローリターンで、とても賢いやり方とはいえないはずです。


これを経営に当てはめると、競争相手が無数にいるマーケットに、他社と区別

がつかない商品を他社と同じような価格で販売しようと、新規参入することと

同じことではないでしょうか。


このようなケースでは、どちらのケースにおいても、無理をせずチャンスを

待つべきです。


巨額の利益を掴み取りたければ、巨額な利益が見込めそうなチャンスを

辛抱強く待つことが必要です。


ギャンブルも経営も、勝負は、早すぎても駄目ですが、遅すぎても駄目なので、

タイミングが全てといえるのです。


そして、待ちに待ったタイミングが到来した場面では、リスクを把握し勝負

をする決断が必要になります。


ここまでの御説明で、麻雀やポーカーなどのテクニックが必要なギャンブル

と経営は、心理面というメンタル的な要素が共通していることをご理解頂け

たことと思います。


最後に、ギャンブルと経営は、確率を高めるという点においても

共通しているといえます。


麻雀やポーカーなどのテクニックが必要なギャンブルでは、人の捨てた牌や

カードの状況から、自分に適した牌やカードの組み合わせができあがる確率を

考慮してゲームを続けることが、勝負に勝つ確率を高めることはいうまでも

ありません。


また、経営においても、広告費を投入して、消費者に広告を認知させる確率

を高めることは必要ですし、営業社員が、担当した顧客の契約確率を高める

ことも重要なことなのです。


このように、ギャンブルと経営も、なにかしらの行為をして上手くいく確率

を高めることが儲けることにつながりますから、確率を向上させることも、

ギャンブルと経営に共通することといえます。