フランチャイズ(FC)起業のメリットとデメリット


■起業の現実

脱サラして独立したいと考えはじめた時に、大多数の方が不安になることは、

開業をして成功することができるかということです。


起業の成功に確信が持てないと、なかなか独立に踏み切れないのは当然なこと

といえるでしょう。


そこで、独立を検討している人が理解しなければないことは、起業を成功させる

ためのポイントが何かを知ることです。


結論から説明すると、経営を成功させる為のポイントは、売上をあげる仕組み

づくりを構築することです。


起業の成功を阻害する要因は、資金調達の問題や従業員の確保など様々ありますが、

独立が失敗する最大の要因は、売上が思うように上がらないことなのです。


売上が思うように上がらなければ、企業は直ぐに行き詰ります。


売上をあげる仕組みづくりが構築でき、売上が想定した通りに上がるようになれば、

起業は成功したも同然で、他の経営課題は、なんとでも対処できるのです。


しかし、自社の商品やサービスを売れるようにすることは、非常に困難なことであり、

多くの起業家が、会社の売上をあげるために悪戦苦闘しているのが現実なのです。


にもかかわらず、ビジネスの経験もなく、ビジネスプランさえなく、企業で商品や

サービスを売った経験もない人が、いきなり独立をして成功するわけがありません。


よって、脱サラして開業したいと考えている方は、一からビジネスをはじめることは、

非常にハイリスクであり、それに対して成功というリターンは、非常に不確定である

ということを認識するべきでしょう。


■比較的ローリスクで起業しやすい方法

起業にチャレンジはしてみたいが、何をやるべきかが分からない方にお勧めなのが、

フランチャイズによる開業です。


フランチャイズは、FCと略すのが一般的です。


フランチャイズによる独立を選択すると、起業を成功させる為のポイント

である、売上をあげる仕組みづくりが、開業と同時に構築されており、経営が失敗する

最大の要因である、売上が思うように上がらないというリスクが小さいのです。


しかし、FCによる起業を選択した場合でも、どのFCビジネスを選択するかで、

独立の成功確率は異なります。


現在は、様々なフランチャイズビジネスがありますので、どのフランチャイズ

ビジネスを選択するべきか迷いそうですが、優れたビジネスモデルとブランド力

を併せ持ったフランチャイズビジネスは、それほど多くはありません。


また、一時の流行だげて終わってしまいそうなFCビジネスは、

当然リスクが高いといえますので、ビジネスの将来性を考えると、私達が生活を

していく上で欠かせない、FCビジネスを選択することが基本といえるでしょう。


例えば、フランチャイズビジネスというと真っ先に思い出すのが、

コンビニエンスストアのFCです。


一見、どのコンビニエンスストアチェーンを選んでも違いはなさそうですが、

実際には大きな違いがあります。


例えば、コンビニ上位3社の、日販と呼ばれている1店舗平均の1日あたりの

平均売上高(2013年データ)を見ると下記のようになっています。


コンビニ上位3社の平均日販

・A社68万円
・B社55万円
・C社53万円


ここでは、コンビニ各社の宣伝をするつもりはないので、あえて会社名は表記して

いませんが、FCを選択するかで、1日当り約13万円~約15万円の売上の差がで

ているのです。


しかし、この数字は、コンビニエンスストアの加盟店にとっては死活問題といえます。


このように、FCで起業をする場合は、どのような業態を選ぶかだけで

はなく、どの企業のフランチャイズを選択するかで、起業後の売上が大きく異なる

ことにも注意する必要があるのです。


そこで、企業のフランチャイズを選択する際は、優れたビジネスモデルとブランド力

を併せ持った本部はどこなのかを第一に考えるべきなのです。


当然、フランチャイズ展開している企業は、FCに加盟する人の興味を引く為に、

各種の広告で他社との違いを強調して自社の強みや独自性をアピールしています。


しかし、ビジネスという観点で考えると、どんなにフランチャイズ本部が、

自社のビジネスモデルが優れているというアピールをしても、既存の加盟店の売上

が競合他社の加盟店より劣っていれば説得力にかけますし、そのようなFCを選んで

しまうと、開業後に、後悔することは間違いありません。


そうすると、フランチャイズ選びで重視すべきことは、将来的にも日常生活に

欠かせないFCの中で、一日当たりの売上高という結果が最も優れているところは

どこかを把握することなのです。


よって、ビジネスは、結果が全てなので、売上高という成果を上げている

FC本部のビジネスモデルこそが優れていると認識するべきでしょう。


■フランチャイズ加盟のロイヤリティー

FCビジネスで起業すると、一般的に、本部にロイヤリティーという

手数料を支払う必要があります。


このロイヤリティーの決め方としては、粗利分配方式、売上歩合方式、

定額方式の3つに大別することができます。


粗利分配方式とは、FC加盟店の売上高総利益(粗利)に、一定割合を掛けて

ロイヤリティーを算出する方式です。


売上歩合方式とは、フランチャイズ加盟店の売上高に、一定割合を掛けて

ロイヤリティーを算出する方式です。


定額方式とは、FC加盟店が、毎月一定金額を支払う方式です。


ちなみに、コンビニエンスストアのフランチャイズチェーンでは粗利分配方式が

一般的で、売上高総利益(粗利)に対するロイヤリティーのパーセンテージは、

粗利額によって40%~70%前後まで変動する方式が採用されているようです。


加盟店の側からすると、ロイヤリティーは少なければ少ないほど好ましいことは

間違いありませんが、間違っても、ロイヤリティーを基準にしてFC本部

を選択すべきではありません。


なぜなら、一般的に、ロイヤリティーは、売上高や売上高総利益(粗利)に比例して

増減する性質のものだからです。


よって、加盟店が気にすべきこときは、FC本部に支払うロイヤリティー

ではなく、起業後の売上高や売上高総利益(粗利)こそ気にするべきなのです。


ゆえに、他社と比較して高いと思うフランチャイズ本部のロイヤリティーは、

他のFCを上回る売上高や売上高総利益(粗利)を得るための、必要経費

と認識するべきでしょう。


■フランチャイズ(FC)起業のメリットとデメリット

ここまでの、「起業の現実」、「比較的ローリスクで起業しやすい方法」、

「フランチャイズ加盟のロイヤリティー」の各項目を御覧頂くと、FC開業の

メリットとデメリットのポイントを把握できたと思います。


最後に、FC開業は、純粋な独立というよりは、起業と会社勤めの中間的な位置づけの

ビジネスといえますので、下記のFC起業のメリットとデメリットをよく把握した

うえで、FCによる独立を目指すのかを、判断するべきでしょう。


フランチャイズ起業のメリット

・売上をあげる仕組みづくりが構築されていること。
・売上が思うように上がらないというリスクが小さいこと。
・自力で起業するよりも、企業の成功可能性が高いこと。
・ビジネスの経験が乏しくても、起業が可能であること。
・比較的少ない資金で独立が可能なこと。
・フランチャイズ本部が、常に新しい商品やサービスの開発をしてくれること。
・フランチャイズ本部が、集客に繋がる広告もやってくれること。
・フランチャイズ本部が、経営全般のサポートをしてくれること。
・オペレーションに専念出来ること。
・フランチャイズ本部の信用により採用がしやすいこと。
・フランチャイズ本部が、従業員のトレーニングのサポートを行ってくれること。


フランチャイズ起業のデメリット

・フランチャイズ加盟のロイヤリティーを支払う必要があること。
・自分の自由に、お店を経営することができず、独自性をだせないこと。
・フランチャイズ契約の責任と義務が多いこと。
・勝手に販売価格を変更することができないこと。
・独自のルートで、仕入をすることができないこと。
・フランチャイズ本部が提案する、収益予測が常に正確であるとは限らない。
・稀に、詐欺まがいの悪質なフランチャイズ本部も存在すること。
・基本的に、値引き販売や見切り販売が禁止されていること。
・他の加盟点が起こした事件が、風評被害となり影響を受ける場合があること。
・業種によっては、多額の初期投下費用が必要であること。
・自分の都合で、お店の営業権を譲渡することができないこと。


なお、フランチャイズ本部事業を立ち上げたい方には、FC事業計画について国が

認定する連鎖化事業計画認定申請を検討することをお勧めいたします。