独立という選択


サラリーマンの方なら、仕事でミスした時、自分の努力が報われないと感じた時、

自分が社内で評価されていないと思った時、現在の職場で頑張ってもメリットがないと

気づいた時など、やりきれない気持ちになる場面が沢山あるはずです。


そのような、やりきれない気持ちになった時に、大半の人は転職を考えるよう

になりますし、人によっては、独立という選択を考えるようになる人もいます。


しかし、独立という選択肢は、簡単に考えるべきことではありません。


なぜなら、起業という独立は、皆さんが考えている以上に、金銭的にも、精神的にも、

肉体的にも、きついものだからです。


冒頭で、サラリーマンの方なら、仕事でミスした時や、自分の努力が報われない

と感じた時などやりきれない気持ちになる場面が沢山あるはずですと指摘しました。


しかし、サラリーマンは、どんなに仕事でミスをしようと、自分の努力が報われない

と感じたとしても、毎月決まった日には、会社から給料が支給されるのです。


これに対して、独立という選択肢を選んだ場合は、仕事でミスをすれば、売上が落ち

込んで、自分の給料すら払えなくなる可能性があります。


また、自分の努力が報われないと感じてヤル気を失った時点で、自分の給料が払え

なくなるどころか、会社が倒産し、借金だけが残ってしまう可能性もあるのです。


更に、起業家には、会社だけでなく、起業家個人の生活も当然あります。


自分の会社が苦しくなるということは、そのシワ寄せが個人にも及ぶことになります

ので、会社の資金繰りが苦しくなれば、当然、起業家個人の家庭の資金繰りにも影響

を及ぼします。


例えば、会社の経営が苦しい時に、住宅ローンを払っていたり、子供の教育費で

お金がかかるような状況が重なってしまうとどうなるでしょうか?


一時的にお金が若干足りないくらいであれば、会社と個人の生活を守るために、

起業家自身が時間が比較的自由になる深夜の時間帯に、アルバイトなどをして急場

をしのぐという選択をする人も中にはいますが、そのような、金銭的、精神的、

肉体的に厳しい状況を厭わない覚悟がある人はなかなかいないでしょう。


そのような悲惨な状況になった時に、大半の独立という選択肢を選んだ人は、

はじめて、サラリーマンとは、なんと気楽な仕事であるのかを実感するのです。


しかし、独立という選択は、さきほど例を挙げたような苦しいことだけではなく、

困難を乗り越えることができれば、サラリーマン時代とは比較にならない、

経済的自由や時間的自由を享受することができます。


当然、起業をすることは、なにかしら社会に貢献したいという志があることも理由

の一つでしょうが、事業は、綺麗ごとだけで上手くいくものではありませんので、

個人的メリットというアメがなければ、困難な道を乗り越えるために必要な、

諦めない気持ちを維持し続けることが難しいことも厳然たる事実なのです。


このように、独立という選択は、一筋縄でいくほど易しい道ではありませんので、

単なる思いつきや、サラリーマンを続けたくないと等の安易な気持ちで、

選択すべき道ではないということです。